私がまだ小学生だったころ部活動を学校内で行うことは当たり前でした。
しかし、現代の日本では、人口減少による部活動が廃止により
参加したかった部活動に参加できない子供たちが増えてきています。
それに付随して教員のサービス残業問題も課題に挙げられています。
今回は、そんな学校教育問題の改善について大阪の大東市が行っている「地域移行」を取り上げていきます。
この記事はこんな人におすすめ!
・地域の問題について興味のある方!
・地域移行について興味のある方!
・現在教員として従事されている方。
1.地域移行とは何なのか。
そもそも地域移行とは何なのでしょうか。
一言で説明すると「教員たちの従来していたお仕事を民間に委託しましょう!」
という大阪府大東市等の各市町村が行っている政策です。
最近だと学校内で行っている部活動を民間企業に委託し、
教員の業務時間の削減を行っています。
地域移行とウィキペディアで検索してみると下記の文章が出てきます。
Wikipedia
地域移行とは、障がい者支援施設に入所している障がい者の方や、精神科病院に入院している者などが、住まいの場を施設や病院から、単に元の家庭に戻すことではなく、ノーマライゼーションの理念に基づき、社会の中で皆が一緒に生活を送ることを目指すものである。ひとりひとりが、自ら選んだ住まいで安心して、自分らしい暮らしを実現することを意味する。障がい者の方々の地域移行をサポートする仕事を、地域移行支援と呼ぶ。
上記のように介護等の業界で用いられてきた言葉でもあるとわかりますね!
「自分らしい暮らしを実現すること」とは、地域それぞれに合ったあり方を求める
部活動の地域移行ともつながっている感じがしますね。
ではなぜ、現代に地域移行の政策が必要なのでしょうか。
部活動の地域移行を行うに至った「地域の課題点について」みていきます。
2.地域の学校に根ずく課題点
部活動の地域移行を行うに至った、
学校の課題については大きくわけて下記の3つに分けられます。
1.教員の業務時間外労働
2.対象のスポーツ経験の少ない教員が競技を指導
3.人口減少による部活動廃止
一つ目の「教員の業務時間外労働」は、これまでも全国の学校全体での課題として挙がってきました。
時間外勤務の残業代が支給されない等のいわゆる「サービス残業」状態になっている学校が多くを占めているといいます。
特に部活動等は日常の業務の合間に行うこととなるので、ほかの業務を後に回すこととなり
必然的に残業することになる要因にもなるといいます。
二つ目の「対象のスポーツ経験の少ない教員が競技を指導」することについても
教員が休みの日を返上してそのスポーツについて調べたりすることもあるといいます。
部員についても競技経験のある指導者についてほしいという願望もあるでしょうから
「どちらにとってもよろしくない」状況に陥っています。
三つ目の「人口減少による部活動廃止」についてです。
日本が近年、少子高齢化社会に突入し、子供たちの人口も減少してきました。
そうすることで、おのずと必要になる部活動も少なくなり
「部員が確保できない」部活動が増えてきました。
子どもたちも本来入学してからやりたかったスポーツに取り組むことが出来ずに
学校によっての部活動格差が生まれる要因となります。
これらの課題から部活動の地域移行を行うことにより
教員と生徒の生活を守ることが必要になってくることがわかると思います。
それでは、実際に地域移行に取り組んだ、大阪府大東市
の1年間の実施結果を見ていきましょう。
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